フィンランド ヘルシンキ在住エッセイスト/ライター/コーディネーター
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トーヴェ・ヤンソンが過ごした孤島、Klovharun(クルーヴハル)サマーコテージへ、夏のボートの旅

2018年08月31日

通常4週間の夏休みが法律で定められている、フィンランド。(企業によっては5週間のところもあり)フィンランド人はみな田舎のサマーコテージへ行き、家族や友人とのんびりと短い夏を思いきり楽しみます。

ムーミンの産みの親、トーヴェ・ヤンソンもまた同じく、生前時は約30年間に渡り春と夏、1年の半分をパートナーのトゥーリッキ・ピエティラと共に過ごした「孤島のサマーコテージ」がありました。Klovharun(クルーヴハル)島です。

ヘルシンキから東へおよそ50キロに位置するポルヴォー。そこからさらに車で30分かけて、私のフィンランド人の友人のご両親のサマーコテージへ遊びに行きました。友人のお母さんがボートを出してくれ、友人の妹と4人で、クルーヴハル島へボートトリップ!

クルーヴハル島へは、安全上海が荒れておらず、安定した天気の日にしかボートを出せず、アクセスが難しいため、当日の天気を何度も事前に確認し、トライです。

サマーコテージからボートで海をひたすらビュンビュン飛ばすこと35分、ようやく到着!

孤島とは聞いていたものの、本当に何も無く、むき出しの岩の上にコテージが建っています。ここは毎年夏、7月の1週間のみ、一般公開され誰でも自分のボートでアクセスし島へ上陸することができます。 観光のボートなどは出ていないため、アクセスが難しいこともあり、観光客はおらず、地元の知る人ぞくるという場所で、とても綺麗なまま大事に保存されています。

天気にも恵まれて、私たちは、この日一番乗りで到着、まずは岩の上で、友人のお母さんが作ってくれたサンドイッチとブルーベリーパイ、コーヒーをいただきながらピクニックです。

その後、サマーコテージ内を拝見、インテリアもそのままで、つい最近まで住んでいたかのような不思議な感覚になります。地下にはサウナがあり、コテージの周りには綺麗なお花が咲いてそれは素晴らしい場所でした。ここでパートナーと二人で過ごしていたんだな、あまりの孤島で時には心細くなったりはしなかったのかな?など想像してしまいました。夏の冒険、良い思い出となりました。

コテージの中。テーブルクロスはマリメッコ。

トーヴェ・ヤンソンとパートナーのトゥーリッキ・ピエティラ

Klovharun(クルーヴハル島)英語のサイト: https://www.pellinge.net/phf/phfeng.htm ここで毎夏、公開のスケジュールが掲載されます。

ボートから島の岩場へ降りる際は、桟橋はなく、足場は悪く滑りやすいので、くれぐれも防寒・防具装備を忘れずにお出かけくださいね。

#ヘルシンキ #フィンランド

All Photos & Text: Yuko Räsänen